札幌のシンボル:時計台
札幌の観光地といえば、代表的なものの一つに「札幌市時計台」の名前があがってくるかと思います。 札幌に来たことがある方なら一度は訪れたことがある、という方も多いかもしれません。 そんな観光名所の一つの「札幌市時計台」。 実は、時計台が正式名称ではないことを知っていましたか?その正式名称は「旧札幌農学校演舞場」なんです。 札幌農学校は北海道大学の前身で、北海道開拓のための指導者を育成するという目的で、1876年に開校しました。 初代教頭を務めたのは、言わずと知れたクラーク博士です。 クラーク博士は、札幌農学校の教育方針や授業科目などを定め、わずか8か月の在任期間を終えて帰国するまでに、後の優秀な卒業生を輩出するなど、優れた指導者でもありました。 また、札幌農学校では兵式訓練の授業を導入していましたが、有事の際に農学校の生徒が指揮官になるとともに、開拓の指導者として体力を養うことを目的として、時計台の正式名称でもある演舞場が1878年に建設されました。 しかし、当時の演舞場にはまだ時計塔はなかったそうです。 演舞場に時計塔が設置されたのは1881年のことで、8月12日に初めて札幌に住んでいる人々に、鐘の音とともに正しい時間を知らせたといわれています。 その後、1903年に農学校が移転した際に、演舞場は当時の札幌区が借り受け、この頃から演舞場は「時計台」と呼ばれるようになったそうです。 1906年には、道路を整備するために時計塔をつけたまま曳家し、100mほど南へその場所が移った時計台は、現在まで札幌市民に親しまれているだけではなく、毎年多くの観光客が訪れるスポットにもなっています。 …と、ここまでは時計台の歩みを一緒に学んで頂きました。 札幌市民の方は、普段何気なく時計台を見ている方も多いかもしれません。 でも、こうやって時計台の歴史を知ると、より一層親しみが湧くと思いますし、道外からやってきた人に教えてあげる機会が出てきたときに役に立つ可能性があります。 時計台は、南西側に撮影スポットがあり、下から見上げるように自分と時計台の写真を撮ることができます。 冬の季節には時計台にこんもり積もった雪が白くきれいに映ったり、夜はライトアップされて昼と違った顔を見せてくれたり、ライラックの咲く5月頃には時計台とライラックの紫がよく映える写真が撮れたりなど、1年を通して時計台のコロコロ変わる表情を見ることができるのもおすすめポイントの一つです。 また、時計台といえばその外観が有名で、つい写真を撮って終了…となりがちですが、2階建ての館内には時計台の歴史を紹介する展示室などがあり、より知識を深めながら楽しむことができます。 2階には演舞場を再現した展示空間がありますが、ここはコンサートやイベントを開く場所として貸し出されてもいます。 札幌の歴史を語るには外せない、時計台。 今一度、その姿とともに時計台と札幌市民の歩みを学んでみては。












