一面に広がる赤いサンゴソウ:網走
9月に入り、秋の爽やかな空気に包まれる日もだんだん増えててきました。 今回はそんな秋に見ることができるスポットを紹介します。 オホーツク管内の網走市にある能取湖では、珍しい紅葉を見ることができるんです。 紅葉と聞くと、公園や山々のもみじやカエデが赤や黄色に染まった景色を想像しますよね。 しかし、能取湖の紅葉は一味違います。能取湖にはサンゴソウの群生地がたくさんあり、 秋になるとこのサンゴソウが一気に赤く染まるのです。 しかも湖に群生しているので、通常のように木についている葉が色づくのではなく、 真っ赤なサンゴソウのじゅうたんが足元に広がるような景色となります。 さて、ここで1つ疑問が生まれます。サンゴって海のアレじゃ…? これは、半分正解で、半分不正解です。 能取湖でいうサンゴソウは、正式には「アッケシソウ」という名前がついています。 釧路管内の厚岸町で最初に見つかったことから、この名前がつけられました。 その後、海のサンゴに形が似ていることから、サンゴソウと呼ばれるようになったそうです。 サンゴソウの紅葉の見頃はだいたい8月下旬から9月下旬にかけて。 秋のこの時期は空気が澄んでいて、青空や夕日などが綺麗に見えることでも知られていますが、 運がよけれなサンゴソウの赤と青空のコントラストを楽しむこともできます。 ちなみに! このサンゴソウ、紅葉以外の時期は緑色をしているのですが、 実はこれ、食用としてスーパーで売っていることもあるんです。 日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、ヨーロッパなどでは栽培もされており、 わりとメジャーなよう。(写真の2枚目にあります) その別名が「シーアスパラガス」。 この名前なら聞いたことがある!という方ももしかしたらいるかもしれませんね。 海草なので、そのものに塩味があり、いったん茹でてから使うのが一般的だそう。 ミネラルが豊富で、昔の外国では航海中の非常食としても重宝されていたそうです。 ちなみに、私はさっと茹でて一晩水につけたたものを食べてみましたが、結構塩の味が強め…! 冷凍もできたり、色どりを足すのにも便利ですが、料理に使う際は味付けに注意してください笑