世界で唯一の競馬:十勝
北海道ではお盆を過ぎたら暑さが落ち着き、秋へと向かう・・・と、昔から言われていましたが 近年は残暑が厳しいように感じます。 そんな夏の暑さの日もある中、本日は「ばんえい競馬」についてご紹介します。 ばんえい競馬は、ばん馬と呼ばれる馬が騎手を乗せたそりを引いて、その速さを競うものです。 以前は、旭川・岩見沢・北見競馬場でも開催されていたそうですが、現在は帯広のみとなっています。 実はこのばんえい競馬、日本だけでなく、世界中を見ても帯広だけでしか開催されていないのです。 でも、一般に「競馬」と言われる平地の競馬とばんえい競馬、何が違うのでしょうか。 わかりやすいように、以下にその違いをまとめてみました。 ➀馬の体重 一般の競馬は、大体500kg前後であるのに対し、ばんえい競馬のはその倍!1トンを超えることも! 実際に近くで見ると、首や足が太くどっしりと力強い印象で、その迫力は本物!! ➁コース 一般の競馬は、楕円系で距離が1000~2400m前後のレースが多い。 一方で、ばんえい競馬のコースは直線で距離が200mと短いが、途中に障害(坂)が2ヶ所ある。 ➂騎手 一般の競馬は、馬の上に騎手が乗る。 ばんえい競馬では、馬に鉄そりを引かせ、騎手はそりの上に乗る。 鉄そりの重さは、なんと500kg~1トン! ➃レースのスピード 一般の競馬は、スピード感あふれるレースであるのに対し、ばんえい競馬は重いそりを引き、 レース途中に少し止まって息を整える時間もあるので、レースを横で観戦しながら 並走できるくらいのスピードです。一緒に走りながら応援するのも醍醐味の1つかもしれません! 迫力のある大きな馬が重いそりを引き、時には砂ぼこりを舞い上げながらゴールへと向かう様子は とてもダイナミックで、一般の競馬とはまた違った躍動感があります。 また、1年を通してナイター開催をしているレースが多いのも1つの特徴です。 暗い中でムチの音と馬の息遣いが感じられるのは、一般の競馬ではあまり味わえないものかもしれません。 さらに、帯広競馬場の中には、馬と触れ合えるスペースもあり、イベントを開催していることもあります。 体の大きいばん馬に餌をあげたりと、北海道ならではの貴重な体験ができること間違いなしです! 撮影場所:帯広競馬場