北海道は、全国の中でも紅葉シーズンが早いことで知られていますが、
道内でも紅葉の見頃には多少時間差があります。
今回ご紹介する「大沼国定公園」は、渡島管内の七飯町にあり、北海道の中では
南の方に位置しているため、他の地域よりも紅葉のシーズンが少し遅めとなっています。
今年は10月26日に見頃を迎えたそうですので、
ドライブがてら、散歩がてらに訪れるのも良いかもしれませんね。
大沼国定公園は渡島半島の中央部分に位置し、1958年には全国で13番目の国定公園となりました。
大沼は約3~5万年前に起きた駒ケ岳の噴火活動により形成され、その後も続いた噴火活動によって
現在のような大沼・小沼などの大小いくつかの沼に分かれたといわれています。
また、「大沼」という地名はアイヌ語の「ポロ・ト」が由来で、
「ポロ」は「大きい・大いなる」、「ト」は「湖沼・水たまり」を意味しているんです。
大沼・小沼・蓴菜(じゅんさい)沼の3つの湖と、駒ケ岳との景色は、
雄大な自然を間近で感じることができる、まさに絶景です。
一番大きな大沼は、春から夏にはコイやワカサギなどの魚が姿を現し、
湖の周りには草木や花々がきれいに咲き誇ります。
春夏秋冬、色んな表情を見せてくれる大沼国定公園ですが、
今回特にスポットをあてるのは「秋の大沼国定公園」です。
10月に入ると、湖畔一帯が赤やオレンジ、黄色など、色鮮やかに染め上がります。
天気の良い日に行くと、イタヤカエデ、かしわ、ナラなどの色づいた木々が、
湖に映る姿を見ることができるかもしれません。
青空も一緒に見られたら、思わず足を止めてしまうほどの絶景…と言えそうです。
駒ケ岳とので、秋の爽やかな空気に包まれた、心に残る風景を見ることもできます。
また、カヌーやボートなどアクティビティをすることもでき、湖の上からの紅葉という、
普段ではなかなか見ることができない景色を楽しめることも!
湖の周りの道路を車や自転車で一周したり、大沼国定公園の西に位置する「日暮山」に登って、
公園や駒ケ岳を一望するもよし。紅葉の楽しみ方だけでも、何通りもあります。
大沼国定公園の例年の見頃は10月中旬から11月上旬頃。
現在は最盛期を少し過ぎ、落葉が始まっているようですが、
まだもう少しだけ、紅葉を楽しむことができるかもしれません。
また、落葉していても赤や黄色のじゅうたんとなって、
木に生えている頃とはまた違った風景を楽しめそうです。
今年はもう間に合わない!という方は、来年以降の紅葉を気長に楽しみにしていてくださいね。