
まだまだ雪深い地域も多い北海道ですが、2月4日の立春を過ぎ、暦の上では春を迎えています。
今回は、そんな春の訪れを少し感じることのできる現象を一つ紹介します。
「群来」という現象は聞いたことがありますか?「くき」と読み、ニシンが産卵のために大量に押し寄せて、オスが放精することによって海水が白く濁る現象のことをいいます。日本海側の沿岸の地域で見られる現象で、特に小樽や積丹周辺など、石狩湾周辺の沿岸で見られることが多くなっています。
例年、群来は例年1月末~3月頃にかけて見られる現象ですが、過去には4月になってから観測されたこともあるようです。今年2026年は1月30日に小樽市祝津方面で見られたということで、ここ数年の中では少し早い群来の訪れに、ニュースなどでも話題になっていました。
ニシンは「春告魚」とも呼ばれており、春の季語にもなっています。春に産卵のために北海道の沿岸に訪れることから、群来が見られると「いよいよ春が近づいてきた」と感じる方も多いかもしれません。
今や北海道を代表する魚ともいえるニシンは、1955年以降、一度は水揚げ量が激減してしまいましたが、稚魚の放流などの取り組みによって、今は徐々に水揚げされる量が増えているそうです。刺身や寿司でもおいしいニシンですが、焼いたりニシンそばにしたりなど、様々な食べ方があります。
これからの時期は、旬でおいしい北海道のニシンをぜひご賞味あれ!
なお、ニシンは夜中に産卵を行うため、明け方以降に明るくなってきてから白く濁った海が見える、ということになります。
海が荒れていない日は見られる可能性がありますので、ぜひ石狩湾周辺を訪れた際は白く見える群来を探してみてくださいね。